2018年海で出会えた生物ランキング
第5位 トラパニア祭り
「トラパニア」というのは、ウミウシの属名のことです。 日本語で言うと「ツガルウミウシ属」になります。
今年は、このツガルウミウシ属のウミウシがレッドビーチで大量発生してお祭り騒ぎになりました。
だからと言って、ツガルウミウシ属祭りとは言いません。 トラパニアという言葉の響きの方がカッコいいのでトラパニア祭りです。
今まで、1年に1個体くらいしか見れなかったシラタマツガルウミウシが、1つのカイメンの上にぐっちゃりと着いている場面も多く見られました。
オレンジ色のツガルウミウシ属の一種は、和名も学名もないのでオレンジトラパと呼ぶようになったけど、このウミウシも大量発生。
ホストも分かって、観察を続けているうちに交接シーンも見ることができました。
産卵シーンの撮影もできました。
このオレンジトラパは、今年の1月から、この記事を書いている大晦日まで、いろんな場所でたくさんの個体を見ることができました。
レッドビーチの定番だったアカマダラツガルウミウシも他のトラパニアに押されながらも存在感を発揮。
モウサンウミウシもあちこちで大量でした。
数は少ないですがこんなトラパニアも出ています。
ゴミみたい。
アウラータ。
ウミウシ不作な2018年でしたが、トラパニアだけはたくさん出てきてお客様を楽しませてくれました。
2019年もたくさんのウミウシと出会えることに期待しましょう。