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2015年海で出会えた生物ランキング

第1位 ウミウシいっぱい!
ヤノルス・サヴィンキンイ Janolus savinkini
ヤノルス・サヴィンキンイ
撮影日:2015年08月05日 撮影者:今川

今年もいろんなウミウシと出会った一年でした。
年末の12月24日に新しいウミウシ専門のサイト「世界のウミウシ」をリリースしました。
制作期間は半年。この半年はウミウシの事しか考えてなかったと言っても過言ではありません。
なので、その時期に出てきた、1つ1つのウミウシとの出会いがとても印象深いものになりました。
それが、ウミウシを1位に押し上げた理由だと思います。

このコヤナギウミウシ属の一種は前から見てみたかったウミウシの1つ。
出合った時は、その美しさにしばし時間が止まったかのように、じっと見つめてしまいました。
美しいものっていつまで眺めていても飽きませんね。
※後にヤノルス・サヴィンキンイと同定されたので、名前を差し替えています。


ハンコッキア属の一種 Hancockia sp.
ハンコッキア属の一種
撮影日:2015年03月18日 撮影者:今川

このハンコッキア属の一種は、真栄田岬でエキジットしようとした時に見つけました。
真栄田岬は(多い日は)1日数百人の人でごった返すポイントなのだけど、生物相の多さには目を見張るものがあります。
特に、ダイバーやシュノーケラーで踏みつぶされるんじゃないかという超浅場にレアな生物が出るのは不思議で仕方ありません。

鮮やかなピンクに繊細な横縞。実際に見るとその美しさは格別。


ランソンミノウミウシ Baeolidia ransoni
ランソンミノウミウシ
撮影日:2015年01月10日 撮影者:ぴいさん

このウミウシは昨年末から見ていますが、昨年のランキングには間に合わなかったので、今年の掲載になりました。

今では西海岸でも東海岸でも多くの場所で見れているので、レアという訳ではありません。 でも、今までは見つけることができなかった、その存在に気が付いていなかっただけなのです。

その理由はこのウミウシの素晴らしいまでの擬態能力です。ホストのイワスナギンチャクにぴったりと張り付き、じっと身を潜めています。
上の写真なんか、何個体着いているのか分からないくらいですが、知らなければただの模様。ウミウシとは思わず通り過ぎてしまいますよね。

「見たかったものが見れる」一言でいうと簡単ですが、自然相手の事ですから、なかなか思うようにはいきません。
だからこそ、出会った時の感動は大きい。その1つの出会いで、そのダイビングがとても楽しいものになるし、1日中ハッピーな気持ちになれる。
そして、このランキングをまとめる為に1年のログを振り返ると、その時の事が蘇り、またワクワクする・・・。
これが楽しくて10年も続けているのです。

自分が好きでやってる企画だから、年末が忙しくても苦にならない。
また、来年も、その次の年も、潜り続けられる限り、この企画は続くんだと思います。
2016年も Ocean Blue をよろしくお願いします。


2015年はこんなウミウシも見ています。(※後に同定されたものや種が変わったものは更新しています)

アミメシラユキウミウシ

Verconia sp.

カノコキセワタガイ科の一種

Aglajidae sp.

クチワツガルウミウシ

Trapania armilla

ゴクラクミドリガイ属の一種

Elysia sp.

ゴシキミノウミウシ

Cuthona diversicolor

コハクニシキウミウシ

Ceratosoma palliolatum

コヤナギウミウシ属の一種

Janolus sp.

スベスベジョオウミノウミウシ

Eubranchus sp.

ツユクサイロウミウシ

Thorunna punicea

ビロウドウミウシ属の一種

Thordisa sp.

フィリディア・ラリーイ

Phyllidia larryi

フジタウミウシ属の一種

Polycera sp.

プロカモペルス・マクラータス

Plocamopherus maculatus

マンリョウウミウシ属の一種

Carminodoris sp.

ミノウミウシ不明種

Aeolidioidea sp.

ユビウミウシ属の一種

Bornella sp.

ユメウミウシ

Notobryon wardi

ヨコシマツガルウミウシ

Trapania sp.

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