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2014年海で出会えた生物ランキング

第2位 ウミウシいっぱい!
泳ぐクサモチアメフラシ Syphonota geographica
クサモチアメフラシ
撮影日:2014年01月17日 撮影者:今川

昨年のランキングにも書いたけど、沖縄でこれまでに見たウミウシは600種を越えました。
図鑑「沖縄のウミウシ」に載っているウミウシは全部見たいと思っていたのですが、数的には越えたという事になります。
それでもまだ見ていないウミウシは多い。いったい沖縄には何種類のウミウシが居るんでしょうね?

写真はクサモチアメフラシ。
いつか見てみたいウミウシの一つでしたが、今年は数個体見る事ができました。
たまたま多かったのか、今川のウミウシ眼が進化したのか分かりませんが、いずれにしても見れた事は良い事です。来年も見れるといいなー。
ちなみに遊泳写真は世界初らしいです。


イワヅタブドウガイ Ascobulla japonica
イワヅタブドウガイ
撮影日:2014年05月17日 撮影者:今川

イワヅタブドウガイはネット検索しても生態写真はほとんど出てこない。それだけ知られてないウミウシです。
このウミウシは奈良女子大学の遊佐教授の調査のお手伝いをしていた時に見つかりました。
で、「今川さんのデジイチで写真撮って」言われてパチリ。

自分で見つけた訳ではなく、全てがお膳立てされた状態での撮影でしたが、普段のダイビングでは見つけるのも難しいし、これはこれで価値ある一枚だと思います。


アマクサウミコチョウ Gastropteron bicornutum
アマクサウミコチョウ
撮影日:2014年12月11日 撮影者:今川

アマクサウミコチョウは温帯の種なので、沖縄での観察は難しいと思っていました。 でも、見つけてしまいましたよ。
黒潮の戻りか、はたまたバラスト水かは分かりませんが、このコが沖縄の海にいる確率はかなり低い。 そして、小さいので見つける確率も更に低い。
見た瞬間はウスバネウミコチョウかと思ったのですが、「何かが違う」とじっくり観察すると、内臓嚢後端の突起が2本!  とっても小さい突起ですが、これがこのコの大きな特徴です。 見つけても、これに気が付かなきゃスルーしてたかもしれません。
こういう違いにも敏感に反応できるように、ガイドとして知識面も充実させていかなければいけませんね。


ユニデンティア属の一種 Unidentia sp.
ユニデンティア属の一種
撮影日:2014年11月29日 撮影者:今川

このウミウシは未記載種。おそらく世界初です。
色はビビッドで、特徴も分かり易いので、名前もすぐに分かるかと思ってたのですが、どの図鑑にも載っていません。そればかりか属も分かりません。 こういうのは困るけど、その反面何か嬉しい。
最近、こういう未記載種に萌える今川です。(笑)
そうそう、ゴスデスレンス図鑑の改訂版が出るらしいのですが、ベーレンスさんがこの写真を使いたいという事でお貸ししました。 このウミウシがどういう分類で掲載されるのか楽しみです。
※現在はユニデンティア属の一種という扱いになっていますので、名前を訂正しました。


サビイロホクヨウウミウシ Marionia sp.
サビイロホクヨウウミウシ
撮影日:2014年12月09日 撮影者:I川さま

これもおそらく未記載種。
初見のウミウシの中でも図鑑に載っているものと全く知られていないものでは意味が違います。
もしかしたら、自分の名前がウミウシに付いちゃう事だってあるかもしれない!?
皆さんにもそのチャンスがあるのです。
まだ見ぬウミウシを一緒に捜してみませんか? お待ちしています。

それ以外にもこんなウミウシ達が見れました。

イボナマコウミウシ

Dendrodoris albopurpura

ウミナメクジ

Petalifera punctulata

オキウミウシ科の一種

Scyllaeidae sp.

カザンウミウシ

Sclerodoris tuberculata

タマゴガイ属の一種

Atys sp.

チシオウミウシ属の一種

Aldisa sp.

ツブツブウミウシ

Hoplodoris grandifloa

ツマムラサキミドリガイ

Elysia thompsoni

ハリアットミノウミウシ

Aeolidiopsis harrietae

ハレギミノウミウシ

Samla sp.

ミドリアマモウミウシ属の一種

Hermaea sp.

ミノウミウシ不明種

Aeolidioidea sp.

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