2014年海で出会えた生物ランキング
第2位 ウミウシいっぱい!
昨年のランキングにも書いたけど、沖縄でこれまでに見たウミウシは600種を越えました。
図鑑「沖縄のウミウシ」に載っているウミウシは全部見たいと思っていたのですが、数的には越えたという事になります。
それでもまだ見ていないウミウシは多い。いったい沖縄には何種類のウミウシが居るんでしょうね?
写真はクサモチアメフラシ。
いつか見てみたいウミウシの一つでしたが、今年は数個体見る事ができました。
たまたま多かったのか、今川のウミウシ眼が進化したのか分かりませんが、いずれにしても見れた事は良い事です。来年も見れるといいなー。
ちなみに遊泳写真は世界初らしいです。
イワヅタブドウガイはネット検索しても生態写真はほとんど出てこない。それだけ知られてないウミウシです。
このウミウシは奈良女子大学の遊佐教授の調査のお手伝いをしていた時に見つかりました。
で、「今川さんのデジイチで写真撮って」言われてパチリ。
自分で見つけた訳ではなく、全てがお膳立てされた状態での撮影でしたが、普段のダイビングでは見つけるのも難しいし、これはこれで価値ある一枚だと思います。
アマクサウミコチョウは温帯の種なので、沖縄での観察は難しいと思っていました。
でも、見つけてしまいましたよ。
黒潮の戻りか、はたまたバラスト水かは分かりませんが、このコが沖縄の海にいる確率はかなり低い。
そして、小さいので見つける確率も更に低い。
見た瞬間はウスバネウミコチョウかと思ったのですが、「何かが違う」とじっくり観察すると、内臓嚢後端の突起が2本!
とっても小さい突起ですが、これがこのコの大きな特徴です。
見つけても、これに気が付かなきゃスルーしてたかもしれません。
こういう違いにも敏感に反応できるように、ガイドとして知識面も充実させていかなければいけませんね。
このウミウシは未記載種。おそらく世界初です。
色はビビッドで、特徴も分かり易いので、名前もすぐに分かるかと思ってたのですが、どの図鑑にも載っていません。そればかりか属も分かりません。
こういうのは困るけど、その反面何か嬉しい。
最近、こういう未記載種に萌える今川です。(笑)
そうそう、ゴスデスレンス図鑑の改訂版が出るらしいのですが、ベーレンスさんがこの写真を使いたいという事でお貸ししました。
このウミウシがどういう分類で掲載されるのか楽しみです。
※現在はユニデンティア属の一種という扱いになっていますので、名前を訂正しました。
これもおそらく未記載種。
初見のウミウシの中でも図鑑に載っているものと全く知られていないものでは意味が違います。
もしかしたら、自分の名前がウミウシに付いちゃう事だってあるかもしれない!?
皆さんにもそのチャンスがあるのです。
まだ見ぬウミウシを一緒に捜してみませんか? お待ちしています。
それ以外にもこんなウミウシ達が見れました。