2014年海で出会えた生物ランキング
第1位 オオマルモンダコ
過去のランキングの生物を振り返ってみると、その存在自体が珍しいものと、普通種でもその行動が興味深いものと二分化しています。
今年の1位は後者です。
オオマルモンダコを見つけてお客様に紹介しましたが、その日のお客様はウミウシ好きなお客様だったので、2~3枚撮ってその場を離れました。
普通のオオマルモンダコなら自分もそこでスルーですが、何となく変な感じがしたので、ちょっと観察・・・。
頭の下の部分があきらかに膨れていて「何か」を持っている様子。
そして、オオマルモンダコが移動しようとした時に、その「何か」がプルン!とはみ出しました。
あ、卵だ!
タコは巣穴などに卵を産み付ける事が一般的ですが、このオオマルモンダコは孵化をするまで親ダコが卵を抱えて世話をするそうです。
この時点では、まさかハッチアウトするとは思っていませんでしたが、観察を続けていると、黒い小さな塊がポンポンと飛び出してきます。
うわ! 始まっちゃったよ! ハッチアウト!
その後はもう止まりません。
リンダ困っちゃう~ってくらいに立て続けにポンポンとオオマルモンダコの赤ちゃんが飛び出してきます。
時間にして 1分? いや2分? 50~60個体くらいのオオマルモンダコがハッチアウトしたと思います。
やはり、生命の営みはいつ見ても感動するものです。という訳で、今年の1位はオオマルモンダコのハッチアウトでした。
あ、いつも見た後に思うんだけど、こういうのってやっぱ動画だよね。(笑)