ヤクシマカクレエビは、その名の通り屋久島で発見され、2009年に新種記載されたエビです。
Ocean Blueのお客様にも屋久島に通って潜っているお客様が居まして、その方から『屋久島にはこんなエビが居るから捜してみてね』と宿題を頂きました。

ホストはアワサンゴという小型の珊瑚なのですが、沖縄には数が少ないようで、ホストを捜すだけでも大変でした。 でも、ある時、それらしき珊瑚があったので、裏側を指でススーとなぞってみたら、小さなこのコが飛び出してきたのです！
瞬時にヤクシマカクレエビだろうという事が分かりました。 でも、その時はカメラを持ち込んでいなかったので、お客様にお願いして撮ってもらいました。

一週間後、ポイント調査で潜ってじっくり捜してみると、ペアで居る事が分かりました。 左側の個体が前回見つけたオス。右側の個体がこの時見つけたメスになります。

エビは卵を持つ関係上、メスの方が大きくなります。 きっと、もっと大きくなる筈だと信じて、このまま観察を続けてみる事にしました。

上の写真から40日が経過。 左側の個体がオス、右側の個体がメスという位置関係は変わりませんが、メスがオスを追い抜いて大きくなりました。 メスの特徴でもある横縞も現れて綺麗です。

このポイント以外でも、今年ヤクシマカクレエビを見つける事ができました。ホストがあれば着いている確率は高いのかもしれません。 でも、ホストが少ないのが心配・・・。来年も再来年も見られる様に、ホストを大事にしながら観察したいと思います。