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2010年海で出会えた生物ランキング

第5位 日本初記録レッドラインド・ピグミーゴビー
レッドラインド・ピグミーゴビー Trimma striatum
レッドラインド・ピグミーゴビー
撮影日:2010年08月17日 撮影者:今川

第5位は小さなベニハゼの仲間。和名はまだ無く「レッドラインド・ピグミーゴビー」とか「ストライプヘッド・ドワーフゴビー」などと呼ばれています。 知り合いの女性セルフダイバーさんが見つけました。日本初記録だそうです。

体だけを見ると地味なハゼなのですが、頭の部分に赤いラインが入っていてお洒落。どうせなら全身にこのラインが入ればいいのに、と思うのですが、 それは、このハゼの進化の過程で、このハゼにしか分からない(いや、このハゼにも分からないだろう)特別な選択があったのだと思います。


レッドラインド・ピグミーゴビー Trimma striatum
レッドラインド・ピグミーゴビー
撮影日:2008年11月14日 撮影者:今川

実は、このハゼ、海外にはいっぱい居まして、2008年のカパライツアーの時に撮影しています。 この個体は、頭にコペボーダという寄生虫が着いていたので目を引きました。

でも、日本で見れたのは驚きです。もし、海流に乗って流れてくるのなら、西表島や石垣島などで先に発見されてもおかしくないと思います。 それが、沖縄本島のビーチで見られるなんて、奇跡としか言いようがありません。
このコ、岩根のオーバーハングの下に居たのですが、最初っからそこに居たのであろう「ベニハゼ」や「オキナワベニハゼ」に突付かれて、立場的には弱そうでした。 (そのせいで、いつも手前の方に居て、撮影はやり易かったです) 一週間、いや、もうちょっと居たかなー? しばらくして見に行ったらもうその姿はありませんでした。

伊豆では南方系の魚達が『季節来遊魚』として流れ着く事があります。このコもそんな感じだったのでしょうか? はたまた地球温暖化の影響?  いずれにしても、普段では見れない生物の登場に沸きかえっていました。

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