2009年海で出会えた生物ランキング
第5位 タンザクハゼ属の一種第5位は泥地の住人です。 沖縄本島のレッドビーチの定番ネタとしてすっかり有名になったタンザクハゼ。 その中にちょっと変わったコを見つけました。名前はまだなくタンザクハゼ属の一種として扱われています。
どこがどう違うのか分からない方も居ると思うのでタンザクハゼの写真も貼っておきましょう。 目立って分かるのは背鰭の形。上のコは第一背鰭の先端がピンと伸びています。 これだけで特別扱いなんですね。(まぁ、魚に限った事ではないですが) 個体数はタンザクハゼ100個体に対して、タンザクハゼ属の一種は1~2個体くらいだと思います。
この2種、素直に可愛いとは言えないし、泥地で透明度の悪い場所に居るし、延々と長い距離を泳がなければ見れないけど、 それでも『見たい!』というリクエストは多い。しかも、リピート率も高い。 そういう人達はこの魚の魅力を知っているのだろうと思う。
斯く言う自分も、その魅力に取り憑かれてしまった一人なのかもしれません。
休みの日はポイント調査がてら何度もこのコ達に会いに行きました。
透明度の悪い泥地にボーッと浮かび上がる影。姿勢を低くし、息を細くして、泥を巻き上げないようにじりじりと近寄っていく・・・。
やっとの事で射程距離まで近寄ったかと思うと、ピュッ!と巣穴に隠れてしまう・・・。(涙)
そんな事を繰り返していくうちに、『あぁ、これはハンティングなんだな』と思いました。
その昔、人間が狩りをして生きていた頃、息を潜めて獲物に向かって行く姿に似てるんじゃないかなーと勝手に想像しています。
つまり、このコを撮影する行為は、人間が本来持っている狩猟という本能を刺激するものであって、内なるDNAがそうさせているんではないかと・・・。
あ、でも、日本人って農耕民族だったっけ?(爆)
タンザクハゼは捜さなくてもいいくらいゴロゴロ居るけれど、来シーズンはタンザクハゼ属の一種も高確率でガイドできるように頑張りたいと思います。 見たい人は遊びに来てね。