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2009年海で出会えた生物ランキング

第4位 ウシバナトビエイ
ウシバナトビエイ Rhinoptera javanica
ウシバナトビエイ
撮影日:2009年09月29日 撮影者:今川

ある日、恩納村のポイントで『トビエイの群れが出ている』というのが話題になりました。 『な!何ぃ!?トビエイだって? そりゃ見ないといけないでしょう!』と、今川も捜しにいきました。 でも、全然居る雰囲気ではありません。目を皿のようにして中層を一生懸命捜しましたが、その日は見る事ができませんでした。 きっと、トビエイって言うくらいだからさっさと泳いで行っちゃったんだろうと諦めました。

何日かして、また同じポイントに行ったら、『まだトビエイ見れてますよ』って話。今度こそは!と捜しに行きました。 でも、やっぱり見つけることができません・・・。 おかしいなぁ? 捜す場所が根本的に違うのかなぁ? 半ば諦めムードになり、砂地に目を下ろすと、いきなり砂の中からこのエイの集団が飛び出してきたのです!


ウシバナトビエイ Rhinoptera javanica
ウシバナトビエイ
撮影日:2009年09月29日 撮影者:今川

じっくり観察すると、美ら海水族館ではお馴染みのウシバナトビエイだと分かりました。 トビエイって言うくらいなので、てっきり中層を泳いでいると思ったら、この種は砂に潜るようにして餌を食べている事もあるようです。 砂の煙幕の中から颯爽と登場するなんてスター錦野顔負けの演出じゃありませんか。
で、泳ぎ出したこのコ達、ピューと泳いでいくかと思いきや、地面スレスレのところを殆ど止まったくらいのスピードでホバリングしています。 砂が乗ったままの背中からもそのスピードが想像できるでしょう。なるほど、こういう泳ぎ方をするんだったら見つからない筈です。 (今まで上ばかり見てたもんね)また一つ良い勉強ができました。

ウシバナトビエイは本来 外洋に居る事が多く、我々が潜るエリアでは殆ど見る事ができません。 今回、こんな内海の環境で見れたのはイレギュラーな出来事だと思います。偶然の出会いに感謝。 またいつか、どこかで出会えるといいな。

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