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一日一種 ヒオドシウミウシ 2021/03/08
緋縅(ひおどし)とは、鎧の縅が、クチナシやキハダで下染めし、その上から紅や緋で染めた紐や革緒などで縅したもの。緋縅の鎧。(wikipedia)

ヒオドシウミウシ
ヒオドシウミウシ

写真はヒオドシウミウシ。Sclerodoris rubicunda
記載当時の学名は Halgerda rubicunda (Baba, 1949)。
コンペイトウウミウシやキスジカンテンウミウシと同じ属に入っていました。
しかも、その属のタイプ種になっていて、ヒオドシウミウシ属という和属名がありました。
ところが、Bouchetによって、2016年にカザンウミウシ属に移されました。
そこで、コンペイトウウミウシらのグループはヒオドシウミウシが居ないのにヒオドシウミウシ属という属名が残りました。
現在、ヒオドシウミウシ属はモザイクウミウシ属という和属名に変更されています。
過去にも同じように、コモンウミウシ属のタイプ種であったコモンウミウシが別の属に移動され、残されたコモンウミウシ属はアデヤカイロウミウシ属という和属名に変更されたこともあります。

うー、面倒臭い。英語だったらスクレロドーリスとか、ハルゲルダとか呼べばいいだけなのに・・・。
日本人に認知され易いように付けた和名の筈なのに、むしろ難しくしている気がします。

ところで、このヒオドシウミウシの名前の由来ですが、ずーっと昔から鎧の緋縅のことを知っていたので、このことだと思っていました。
でも、改めて考えてみると、このウミウシと鎧の緋縅は似ても似つかない。
調べてみると、ヒオドシという魚が居ることを知りました。この魚の色が赤色で良く似ています。これだ!
・・・と思うのはまだ早い。更に調べると過去に緋縅という力士が居たそうです。
この力士が活躍した時期と記載された年が重なってます。
今はこのウミウシのぼってりとした形を力士に準えてこの名前にしたのではないかと思っています。
知ってる方が居たら教えてくださいませ。

おきなわ図鑑でヒオドシウミウシを見る
タグ:生物紹介つぶやき
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