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2019年海で出会えた生物ランキング

第4位 さて誰でしょう?
マダラウミコチョウ Sagaminopteron multimaculatum
マダラウミコチョウ
撮影日:2019年04月16日 撮影者:今川

今年の4位は正体不明のウミコチョウ。
新しいゴスライナーの図鑑には載っていてキマダラウミコチョウ属の一種になっていました。 ところが、この時、遊泳中の写真を撮っていて、そこにはしっかり二次鰓が写っていました。
二次鰓が見えるということはキマダラウミコチョウ属ではなくムラサキウミコチョウ属ということになります。(キマダラウミコチョウ属の二次鰓は退化的)

世界のウミウシにアップロードして、自分でムラサキウミコチョウ属の一種として登録したら、その後、管理者のK元さんがサキシマウミコチョウに変更してました。
確かに、体の色模様の特徴はサキシマウミコチョウに似ています。でも、頭楯の形とか、体側に入る黄色の細点の具合とかが違うんだよなぁ。そもそもサキシマウミコチョウって泳いだっけ?
という訳で、世界のウミウシではサキシマウミコチョウですが、おきなわ図鑑ではムラサキウミコチョウ属の一種のままにしています。(現在は新版ウミウシに倣いマダラウミコチョウにしています)
あ、決してK元さんと仲が悪い訳ではないですよ。ご心配なく。

今回の一連の流れで思ったのは、ゴスライナーという世界に名の知れた研究者でさえ写真だけで同定しているということ。(現物を見れば二次鰓があるかどうか分かる筈) そして、人が10人居れば考え方は10通りあるということです。

これが何者かは、今後の研究で解剖したりDNA調べたりしないと分かりません。
2020年はこの辺に少しでも突っ込んでいけるよう行動を開始したいと思っています。
え? 何をするかって? うふふ。

次は番外編!