2019年海で出会えた生物ランキング
第3位 ケラマイロウミウシですってよ
今年の5月に座間味の小野にぃにぃのところでツアーを行いました。
ガヒ島の周囲は良質な珊瑚のガレ場が多く、そこからたくさんのウミウシが湧いて出ました。
「ガレ場」というのは山登りをする人が使ってた用語で、転石帯のことを指しますが、ダイバーが言うガレ場は死珊瑚が堆積した場所のことを言います。
沖縄本島にも似たようなポイントはないかと捜したところ、恩納村のとあるポイントに似たような環境がありました。
適度に珊瑚の欠片が堆積していて、若干ですが海藻やカイメンなども着いています。
「ここならツアーの時のようにウミウシが出る(筈だ)!」
そう思って捜し始めたら、最初の1発目で、はい、出ました。
今まで見たことのないウミウシです。現場ではヒメコモンウミウシの色彩変異かな?と思いましたが、触角の模様が違います。
体の模様は変異が大きい種でも、触角や二次鰓は基本同じです。
小野にぃにぃに聞いてみたところ、「これ、実は沖縄のウミウシに出ています」との返事。 あ、確かに載っている。(恥)
更に、座間味では以前から見られているウミウシで、最近、ケラマイロウミシという和名が付けられたそうだ。ふむふむ。
長年ウミウシガイドをやってると、ウミウシの多い場所、以前珍しいウミウシが出た場所を知っているので、ついつい同じコースのガイディングになりがちですが、「考えて捜す」というアプローチが功を奏し、そこで珍しいウミウシが出るというドラマのようなストーリーがドンピシャにハマって3位にランクインです。