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2018年海で出会えた生物ランキング

第1位 レインボーなホンソメワケベラ?
スミツキソメワケベラ Labroides pectoralis
スミツキソメワケベラ
撮影日:2018年07月18日 撮影者:今川

今年の1位はスミツキソメワケベラです。 知らない人が見ると「え?ホンソメワケベラが1位?」と思うかもしれませんが、こいつが超激レアなのです。

日本でまともに見れるのは小笠原諸島のみらしい。
「ベラ&ブダイ」という図鑑には、奄美大島や慶良間諸島も分布域に含まれていますが、過去に見れたというだけで、いつでも見れるという訳ではないようです。

もちろん沖縄本島では初記録ということになります。


スミツキソメワケベラ Labroides pectoralis
スミツキソメワケベラ
撮影日:2018年08月29日 撮影者:今川

とある日の知り合いショップさんのブログに「レインボーなホンソメワケベラ」と、このコの写真が載ってました。
「Oさーん! それ、ホンソメワケベラじゃないですから!」「どこに居るの? おせーて!」と撮影に向かいました。

最初は見つけるだけで20分近くかかりましたが、それには理由があります。
ホンソメワケベラは中層を泳いでいる魚をクリーニングしますが、このスミツキソメワケベラは、小さな穴の中や、テーブルサンゴの下に居る魚を中心にクリーニングします。
なので、外に出ている時間は僅かなのです。


スミツキソメワケベラ Labroides pectoralis
スミツキソメワケベラ
撮影日:2018年09月20日 撮影者:今川

そして、穴から穴に移動するときは常に高速移動!
1時間粘っても鰭全開の写真は難しいです。

しかし、これほどまでのレア種が、7月から現在まで安定して観察できているのはありがたいことです。
最近は、この個体の行動範囲やパターンも分かってきたので、すぐに捜すこともできます。
だけど、このコを見たいという方が少ないのは悩みの種です。(笑)

特筆すべきは、ランクインした10のうち、このスミツキソメワケベラを含む5つを糸満のポイントで観察しているということです。
東海岸(太平洋側)と、西海岸(東シナ海)、2つの海が交わる環境には面白い生物がたくさん居ます。
これからもどんどん潜りこんで、新たな発見ができたらいいなと思います。
2019年も Ocean Blue をよろしくお願いします!

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