2018年海で出会えた生物ランキング
第1位 レインボーなホンソメワケベラ?今年の1位はスミツキソメワケベラです。 知らない人が見ると「え?ホンソメワケベラが1位?」と思うかもしれませんが、こいつが超激レアなのです。
日本でまともに見れるのは小笠原諸島のみらしい。
「ベラ&ブダイ」という図鑑には、奄美大島や慶良間諸島も分布域に含まれていますが、過去に見れたというだけで、いつでも見れるという訳ではないようです。
もちろん沖縄本島では初記録ということになります。
とある日の知り合いショップさんのブログに「レインボーなホンソメワケベラ」と、このコの写真が載ってました。
「Oさーん! それ、ホンソメワケベラじゃないですから!」「どこに居るの? おせーて!」と撮影に向かいました。
最初は見つけるだけで20分近くかかりましたが、それには理由があります。
ホンソメワケベラは中層を泳いでいる魚をクリーニングしますが、このスミツキソメワケベラは、小さな穴の中や、テーブルサンゴの下に居る魚を中心にクリーニングします。
なので、外に出ている時間は僅かなのです。
そして、穴から穴に移動するときは常に高速移動!
1時間粘っても鰭全開の写真は難しいです。
しかし、これほどまでのレア種が、7月から現在まで安定して観察できているのはありがたいことです。
最近は、この個体の行動範囲やパターンも分かってきたので、すぐに捜すこともできます。
だけど、このコを見たいという方が少ないのは悩みの種です。(笑)
特筆すべきは、ランクインした10のうち、このスミツキソメワケベラを含む5つを糸満のポイントで観察しているということです。
東海岸(太平洋側)と、西海岸(東シナ海)、2つの海が交わる環境には面白い生物がたくさん居ます。
これからもどんどん潜りこんで、新たな発見ができたらいいなと思います。
2019年も Ocean Blue をよろしくお願いします!