一日一種 ベニシボリガイ 2021/01/25 |
---|
今月はブログを毎日アップしています。 皮肉にも海に出ていない時の方がたくさんブログをあげられるという事実。 えぇ、ヒマなんです。(苦笑) 写真はベニシボリガイ(ベニシボリ)。 以前はミガキブドウガイなどと同じ頭楯目のウミウシとして扱われていましたが、Classification and Nomenclator of Gastropod Families(Bouchet & Rocroi, 2005)によりウミウシより貝に近い仲間とされました。 その後、ウミウシ図鑑から姿を消すかと思いきや、Nudibranch & Sea Slug Identification - Indo-pacific(Gosliner et al., 2018)や新版ウミウシ(小野, 2020)などでは引き続き掲載され続けています。 これは「ウミウシ」という言葉の定義が分類学的なものではなくあいまいなものだからだと思います。 例えば「魚介類」という言葉がありますが、これは魚だけではなく、貝、エビ、カニ、イカ、タコ、ウニ、ナマコなどを含んだ言葉になります。 それと同じように海外のウミウシ図鑑では Nudibranch & Sea Slug と2つのグループを1つにまとめています。 ウミウシってそんなガチに決められたものではないという事ですね。 ウミウシの定義は一般的に「貝殻を小さくしたり消滅させたりした巻貝の仲間」なので、この軟体部を貝殻に格納できないベニシボリガイとかが含まれてもいいのかなと思います。 なので、おきなわ図鑑では、このベニシボリガイもウミウシのカテゴリーで掲載しました。 |
タグ:生物紹介つぶやき view:1259 |