2012年海で出会えた生物ランキング
第5位 アオウミガメ × タイマイ
慶良間でちょっと変わったカメを見つけました。
勘の良い方はすぐに『おや?』と気が付くと思うのですが、アオウミガメとタイマイの両方の特徴を持っています。
くちばしが尖ってないのと、前額鱗などからはアオウミガメっぽく見えるのですが、甲羅の後方がギザギザなのと、甲羅が藻で汚れている様はタイマイを連想させます。
このカメ、ダイバーを恐れる様子もなく、しばらく一緒に遊んでくれてから、スーッと沖の方に泳いで行きました。それ以来、一度も出会っていません。
2種のハイブリッドなんて存在するのだろうか? まさかねー。
詳しく分かる方が居ましたら教えて下さい。
と、書いていたら、お客様のA野博士から以下のコメントを頂きました。
飼育下では古くからアオウミガメとタイマイで交雑が起こることが知られていまして、ちょうど写真の個体のような特徴が現れます。
ただ、野外でこのような交雑個体の記録があるのかはちょっとわかりません。
しかし海外では野外での交雑も知られていて、アカ×アオ×タイマイという3種交雑の個体までいるとか・・・。
3種交雑って言っても雑種第一代は繁殖能力が無いのが通例なので、どーやってそのようなことになったのかは疑問なんですが・・・。
A野さん、ありがとうございました。