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一日一種 コノハミドリガイ 2021/02/28
今日は大阪湾海洋生物研究会の公開講演会に潜り込ませて頂きました。(Zoomでね)
タイトルは「日本のウミウシよもやま話 〜70年にわたる地域調査から話題の最新研究まで」。
最後の奈良女子大学の三藤さんの講義は非常に面白かった。
内容はコノハミドリガイの自切行動と再生について。数日前にアクセプトされたものらしい。

コノハミドリガイ
コノハミドリガイ

ということで、写真はコノハミドリガイ。Elysia marginata
奈良女子大ではコノハミドリガイを継代飼育していて、その過程でコノハミドリガイの自切行動を確認したらしい。
普通、自切というと、尾の先を切ったり、背側突起を切り離したりという、あまり本体側にダメージを与えない印象がありますが、 コノハミドリガイは首のところから前後に自切するということです。(ウミウシに首があるのかどうかというのは置いといて、写真の赤い部分から自切する)
で、頭部と、側足を含む胴体の2つに分かれるのですが、その後、驚くことに頭部が這いずり回り、餌を食べ、成長するというのです。
心嚢や消化器官は胴体側に付いているのに???生きるのに心嚢は必要ないってことですかい???
その後、頭部は心嚢から胴体までを再生させるそうです。凄い!!!
胴体側はどうなるのかとか、何故、自切するのかとか、話が長くなるのでここでは書きませんが、興味がある方は聞いてください。

こういう大発見をしても、ウミウシの研究者ってこの辺で研究を終えちゃう人が多いけど、この先も研究を続けて、ヒトの再生医療に繋がる発見をして欲しいものです。 そうしたらノーベル賞も夢じゃない。

おきなわ図鑑でコノハミドリガイを見る
タグ:生物紹介つぶやき
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